１．上菅田地区の成り立ち

　上菅田地区は保土ケ谷区の北部に位置しており、旭区・緑区・神奈川区に囲まれた丘陵部の地区です。

　１万年以上昔にさかのぼる縄文早期からの貝塚が発見されたり、弥生時間中期(西暦100年頃)の「周溝墓」という墓地の跡があったりなど、古くから人が住み始めました。1478年小机城が太田道灌により落城後、食糧調達のために近隣の原野の開拓を菅田村農民に命じ、そのときに「上菅田」という地名が命名されました。また、この労をねぎらうために、「古新田」の開拓も任されました。

　このように歴史と緑の豊かなまちですが、戦後、昭和35年代以降に、丘陵地の住宅団地の開発が進み、人口約10,000人、世帯数約5,000世帯(平成28年：上菅田地区連合自治会ホームページより)のまちへと一気に発展しました。上菅田地区の周辺にも笹山団地や竹山団地、千丸台団地といった集合住宅団地が建設されています。

　 また、相鉄線のJR直通線開通が平成31年度下期、東急直通線開通が平成34年度下期に予定されており、地区の最寄り駅である相鉄線西谷駅から東京都心へのアクセスが格段に向上することで、まちのさらなる発展が期待されています。

２-１．上菅田地区まちづくり協議会の設立

　上菅田地区まちづくり協議会の活動区域は、上菅田町域から上菅田町域から千丸台団地、笹山団地を除いた区域です。協議会は、上菅田地区連合自治会を構成する自治会をベースとし、そこにエステ・アベニュー保土ケ谷自治会を加えたの１２の自治会で構成されています。協議会は、の各自治会会長等をはじめとする、上菅田地区在住のメンバーで運営構成されています。

　協議会の活動としてこの区域では、人と人のつながり活動拠点「かみすげた茶屋」や笹山小歴史資料室「ささやま丘の上ミュージアム」の開設、百合ケ丘自治会ハマロード・サポーターの実施など、住民の誇りとなるまちづくりや、福祉活動、美化活動がを行っていますわれています。

　しかし一方で、上菅田地区とその周辺の住宅団地開発の影響でにより、県道109号線など、歩道のない生活道路において、大量の車両交通量が発生し、地区の重要な課題となってています。相鉄線延伸でさらにその交通量がさらに増えると予想され、歩行者の安全性が確保できないことや、住宅開発が促進され、さらに進められて緑や田園環境がの少なくなることが懸念されています。また、丘陵地の住宅団地居住者のに住まわれている高齢化者が進み増加し、この地区の特徴である急な坂を上り下りして生活することの負担が大きくなってきています。

　そこで平成25年度に上菅田地区まちづくり協議会は、このような住民の不安・懸念を解消し、背景に、上菅田地区の良好な住環境の整備を目指しすため、て横浜市地域まちづくり推進条例に基づく発足したまちづくりグループに登録し、地域まちづくりプランの策定検討を行ってきました。です。平成26年3月に横浜市の地域まちづくり推進条例に基づく【上菅田地区まちづくりグループ】として登録し、認定されています。

２-２．まちづくりプラン策定の目的
　上菅田地区まちづくり協議会は、このような背景を踏まえ、歴史と緑の豊かなまちの誇りを大切にしながら、住民相互でまちの課題を把握するとともに、上菅田地区の目指すべき将来像を共有し、安心・快適で、住みやすく、暮らしやすい住環境を創出することをプランの目的としています。に、「上菅田地区まちづくりプラン」を策定しました。

２-３．まちづくりプランの対象区域

　※自治会境は概ねの位置を示しています。
①上菅田自治会　　　　⑦美笹台自治会
②上菅田中央自治会　　⑧望洋台自治会
③上菅田南自治会　　　⑨百合ヶ丘自治会
④富士見丘自治会　　　⑩山崎台自治会
⑤芙蓉ヶ丘自治会　　　⑪茶の木台自治会
⑥源氏ケ丘自治会　　　⑫エステ・アベニュー保土ケ谷自治会

２-４．これまでのプラン作成プロセス

　上菅田地区まちづくり協議会では、上菅田地区での生活の価値と課題を抽出し、まちづくりの取組みについて、地域の皆様の意見を反映させるため、以下の活動を進めてまいりましたに取組んできました。